実際、母の手術は成功しました。
といってもすべてのがんを取り除けるわけもなく、そこから抗がん剤に頼った壮絶な闘病生活が始まりました。
ちょうど僕の小学校卒業の時期とかぶっていたのですが、母がなにより「卒業式を見に行けないなんて…」と泣いていたのが不思議でした。
自分の命が危ないのに、なんで僕のことなんかでと思っていたのですが、今考えれば親とはそういうものなのかなと感じます。