散々面倒見てもらって不義理に辞めた俺に親方は退職金という名目で10万用意してくれた「全然たらんやろけど次の仕事までのつなぎで飯代にせーよ」
俺ができるのはせめてアパートにゴミやら連れ込んだ女の忘れていったヘアゴム?だとかコスメ関係の小物を問答無用で捨てることだった
親方名義で借りてくれてたアパートだったので洗濯機と冷蔵庫は親方が若いころ使っていたのを貸してくれた、俺が買ったもんでもっていけないものは18インチのブラウン管TVくらい
TVだけはどうしょうもなくて当時付き合ってた女にやるっていって取りにこさせた、ダンボールに詰め込んでチャリのケツにダンボール乗せて駅まで送り
ベルをもっていた女だったので「ベル鳴らしてな?」と言う彼女に「ああ・・・」って気の抜けた返事しかかえしてない今後のことを考えたのと地元には帰れないこと
帰れないことは正直ないとおもうんだけどねwそんくらいのときってどうしょうもないような変なガキのプライドがあり、地元に帰るくらいなら広域になったるわ!くらいの気持ちでいた
しかし堅気の鳶の出勤時間すら守れないクソガキに広域なんて出来るわけがないってのも理解してたそんな17歳の7月はとにかく暑かった記憶がある