第三世代監視技術における最も特徴的な、科学的脳波解
析による思考予測技術、これが我々が思考盗聴と呼んでいるテレパシーのような監視被害です。

 脳内の言語分野、特に音声領域を解析することで、人間の思考を予測していると思われます。人
間が言葉を覚えるとき、最初に覚えるのは、音としての言語イメージです。人間は言語を音声イメージとして認識
しています。何かを考えるときも、言葉の音声イメージを脳内で構築し、再生しながら考えるという行為を行っています。この音声イメージ
を予測する技術が思考盗聴の本質であろうと考えられています。

 思考盗聴の被害を防ぐには、音声を頭に浮かべないということで、盗む音声イメージがないため、思考が盗めないという状態にするこ
とができます。音声イメージなしで、何かを考えられる人がどれくだいいるのか分かりませんが、理論的には音声イメージさえ頭に持たなけ
れば盗めません。

 私が、思考盗聴されながら、実験したところ、「パャ、ピュ、ピョ」などの意味のない音声イメージを連続で盗ませた場合、盗んだ監視犯罪者
側も、馬鹿にされたような、おかしな対応をとったことからも、音声イメージを主に盗んでいるであろうことは、ほぼ間違いないでし
ょう。ほかにも技術的には盗める可
能性はあるのかもしれませんが、重要視しているのは、音声イメージを盗むことのようです。