伊方原発で戸別訪問 結果公表 (動画有り) 12月28日 09時29分
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20171228/0000152.html

四国電力は、愛媛県の伊方原発の安全性などについて周辺の住民から聞き取った意見をとりまとめ、原発の安全性を「理解する」といった意見が
全体の40パーセントあまりを占めて原発に何らかの不安を訴える意見を上回ったとする結果を公表しました。

四国電力は、現在、定期検査に入っている伊方原発3号機での検査の工程や1号機の廃炉作業の進め方などについて原発から20キロ圏内の
およそ2万7000戸を対象にことし11月から12月にかけて戸別に訪問して説明した際に、原発に対する意見を複数回答で聞きました。

訪問先のおよそ半数が回答し、寄せられた5600件あまりの意見を四国電力がとりまとめ、このほど結果を公表しました。

それによりますと、原発の安全性などを「理解する」といった意見が全体の42パーセントあまりとなったのに対し、原発に対して何らかの
不安を訴える意見がおよそ26パーセントにのぼりました。

不安の内訳は安全性への不安がおよそ14パーセントと最も多く、次いで、原発事故の際の避難についてがおよそ8パーセントなどとなっています。

一方、前回、意見を聞き取った去年春と比べると、具体的な意見の総数は半減し、「意見なし」が大幅に増えたということです。

これについて四国電力は、「伊方原発3号機の再稼働から1年以上が経過し、地元の不安感が落ち着きを取り戻しつつあるのではないか」と分析しています。