除染土仮置き場の原状回復案提示 12月27日 21時55分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6053970821.html

福島県内の除染で出た土などの中間貯蔵施設への搬入が進むなか、土などを一時的に保管していた仮置き場を地権者に返すため、
環境省は、放射線量を計測したうえで、地盤沈下が確認された場合は土を入れるなど、原状回復の手順の案をまとめました。

原発事故に伴って福島県内の除染で出た土などの廃棄物は、国と市町村が住民から田畑などの土地を借りて整備した仮置き場に
一時的に保管されてきましたが、中間貯蔵施設への搬入が進められています。

このため、仮置き場として利用した土地について、地権者への返還に向けてもとの状態にどのように戻すかが課題となっています。

これを受けて、環境省は、土地を原状回復する手順の案をまとめ、27日、東京都内で開かれた有識者で作る検討会で示しました。

それによりますと、土地の放射線量を計測したうえで、必要があれば除染を行うほか、重機の出入りによる地盤沈下や土の圧縮が
確認された場合は、土を入れたりくだいたりするとしています。

また、土の栄養分について、農業の再開に向けて問題がないか分析し、必要に応じて土の改良を行うとしています。

これについて、有識者からは、原状回復の完成図を事前に地権者に見せて同意を得ることが大事だなどの意見が出されました。

環境省は、今後、自治体と調整したうえで今年度末までにガイドラインとしてまとめることにしています。