潰れかけの雑貨屋ワイ Amazonに参入し人生変わる
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都心から外れて
寂れた商店街で雑貨を親が売ってた
そのまま流れでワイが引き継いだんだが
まぁー売れねぇ
スーパー暇を持て余してたワイは
Amazonに出店した・・・・・
ポチポチと書いてく Amazonに申し込んは良いが
何をどうして良いのか分からないワイ
そんなワイのためにAmazonは
オンラインで受講出来る講座が用意されている
暇なワイはその1つ1つを意味が分かっても分からなくても
5回見るという暇つぶしから始めた 同時にパソコンにも疎いので
パソコン雑誌を低価格な順に3種類買って
こちらも意味が分かろうが、分からなかろうが
ページに書いてある文言を一字一句逃さず3回読む暇つぶしも初めた
更に今まで人差し指2本でキーボードに向かっていたが
それも改めるべく、窓の杜でタイピングフリーソフトを拾ってきて
ポチポチと練習を始めた。 未だにパソコンの事は良くわからないが
操作する方法と入力するスキルは見についた
さて、それではAmazonにと思い
商品名をと思い腰を上げると
いきなり壁が立ちはだかる あああああああ!あああああああ!!!
チマチマ書くなや!
イライラするんじゃ! 商品の画像をアップしようとすると
「商品以外の物を載せるなコラ!」と注意書きがある
つまりは「背景を白にして商品だけ抜いて」と
ビビった
どうやらそれをするにはフォトショップみたいなのが必要らしい
別にフリーソフトでも出来るみたいだが
その時のワイにはお手上げだった 仕方ないので白抜きにしてくれる所を探して
「ココナラ」ってサイトで
画像を5枚白抜きで500円って人に出会った
マジ助かるーと飛びついた
当時は無知やったんや
これで商品名、画像、値段、寸法が手元に揃って
登録が出来るようになった
FBA(Amazonの倉庫に送ってAmazonがお金の受取、発送もAmazonがする)
手数料はおおよそ14%ほどだけど送料含むからそんなに高く無い しかもありがたい事にAmazon倉庫は隣の地区にあるので
こちらからAmazon倉庫へ発送する送料も安かった
ただしここまでそんなに楽ではない
すでに世の中にある製品なら必ずバーコードがあるが、無い製品は自分で登録してバーコード番号を管理
これにも年間いくらかお金がかかる
製品にバーコードを貼って
梱包してそのバーコードが見えないようにAmazon倉庫が管理するバーコードを貼ってと44面シールや24面シール
その為のプリンターも必要になる
ここまでノートパソコン、回線、プリンター、梱包用品、各種シールなど
結構お金かかってしまったのが
後に引けなくなってワイには良かったんだと思う Amazonへの商品登録
Amazon倉庫への製品を梱包と発送
これを最初は店にある数種類
お試し試運転のつもりで出してみた
値段も勉強だと思ってプラマイゼロで出してみ 1夜明けた
なんとも変化がない
そりゃそうだ、昨日出しても
倉庫に届かない
2日目 なんにもない
3日目 倉庫にやっと届いたみたい
4日目 検品作業中
5日目 お!Amazon掲載された!
6日目
本当か?ウソだろ?
何度も確認したがすでに売れてしまって
Amazonの管理画面は「補充が必要です!」と
真っ赤な文字でワイに警告していた
いそいそAmazon管理画面がFBA納品を選択し
倉庫への発送を手続きする 隣の地区から出しても
Amazon倉庫に届くのは遅いと3日かかる
おそらくは受け入れた時が届いたって事でその前に届いてはいるのだろう
そこからAmazonの検品がある
事前に申請した数量か?バーコードに間違いは無いか?
大きさや重さ、傷、破損なんかもここでチェックされてるのだと思う ものの大きさによるけど背景白なら撮影ブースとか使って写真とりゃあいいんじゃないのか? しっかし暇や
Amazonが良く売れるのは分かったが
一旦倉庫に送ってしまうとワイのやる事が無い
暇を持て余したワイは
取り扱う商品を
一週間に最低1個増やすようにした
最初のうちは今までお店にある商品を
じっくり撮影し、ゆっくり白抜きして
一週間に1個 >>24
それを最初の頃は知りもしなかった
机に置いてデジカメで写真取って
お金払って白に抜いてもらってたよ
タバコぐらいの大きさでもw
無知は無敵なんだなぁと思う これは楽しみなスレだわ
ぜひ取り扱ってる商品のジャンルとかも知りたい >>4,6
>暇なワイはその1つ1つを意味が分かっても分からなくても
5回見るという暇つぶしから始めた
>こちらも意味が分かろうが、分からなかろうが
ページに書いてある文言を一字一句逃さず3回読む暇つぶしも初めた
素敵な暇つぶしだなー
二代目偉いわ で調子に乗ってFBA納品しまくってたら在庫保管料、販売手数料、FBA手数料にめちゃくちゃ圧迫されて大赤字抱えて首吊り略してクリだな ただいまー
Amazonのすごいのは
Amazon倉庫に送ってしまえば後は自動である事で
仕組みさえ分かってしまえば簡単だったが
当初はワイだけが扱っていたアイテムがどんどん他の人も扱いだした
当然、値下げた方が売れる
お互いに首を締めあったが結局はワイが勝った
ワイ暇つぶしやから
仮に10円でも儲かればいいかぁと
ノーガードで正面が値下げしてたので
次第に他は扱わなくなり
ワイだけが生き残った そうなると逆にちょっとづつ値を上げ
また扱う人が出てきたら値を下げたりを何度も何度も繰り返していると
重大な事に気が付いた
(ここ大切)ワイは納得する金額やのに
その値段にすると他は撤退したり
似たような製品は扱うのに
その商品だけポッカリと扱わない価格設定を見出してしまった
(^_^;)
ヤバい ワイだけが儲かってしまう それでもたまに戦いを挑んでくる人がいる
したらちょっとづつちょっとづつ
相手の価格設定を見ながら小刻みに減らす
売れてるか売れてないかはランキングで把握出来る
それでもたまに売れるのだろう捌き切ったのかやってるうちにいなくなる
っで、また元の金額ゆっくりゆっくり戻しておくとしばらくの間大丈夫。 しかしここで違う形で手詰まりになる
今までワイは超暇を持て余していた
趣味のブラジリアン柔術に通えるし
誰も来ないお店でポチポチとパソコン見ながら
Amazonしたり、Amazon倉庫に送ったりしてれば良かったのがそうでは無くなってしまう
ママンの体調が悪くなってしまった
看病しながらAmazonするのは難しかった
ワイは扱う品数を大幅に減らして
(100種類以上から12種類まで減らした)
ママンの看病に専念した そこから2年数ヶ月
ママンは入退院を繰り返した
ガンやった どんどんやせ細って
本当に可愛そうやった
ママンはワイがやりたい事をやらせてくれた
ボール投げがしたいんやと言えば
暗くなっても蛍光のボールを
お店から持ってきてワイが飽きるまでやらせてくれた
嫌な顔1つしなかった
大学も無理していかしてくれた ママンが亡くなる
3ヶ月前
朝起きて、病院に行こうとしたら
ベッドでオトンが死んでた
なんでお前が死んでるねーーん!と思ったが
心臓やった
ほんとに不意やった
ワイは僅か3ヶ月の間で両親を亡くすという
非常に心苦しい体験をした
親孝行は生きてるうちにした方がいい 両親を失い
微々たる相続の手続きもあらかた終わった
さて、本腰を入れてAmazonをと取り組むも
うまくいかない
全く時間が足りない
品数を増やす事が不思議と出来ない
今まで出来てたのに
それが出来ない・・・・・・
それを無理してやろうとして
ワイはパン食ばかりになった
腹減ったらパン
適当にパン 偏った食事は
良い睡眠も取れず
良くない睡眠では仕事もはかどらず
余計に時間もなく
気力も起きない 悪循環に陥った 「このままではヤバい」
商売云々の前に死ぬと思って
ワイはAmazonを休止させた
っで、最初のひと月で料理を覚え
(今までほとんどしたことが無かった)
枕もちょっと高めのに買い替え
浅田真央選手オススメの高反発マットレスに交換
ブラジリアン柔術にも通い直して
栄養士入門の本も何度も読破した
そこで衝撃的?な出会いをする
いや、前から知ってる人だったんだけど
熊木さん(仮名)が通販会社の社長だと知る 熊木さんは物凄い遠方に住んでいるのに
土日は何故か都内のブラジリアン柔術に通っている
不思議な人だと思ってはいたが、あまり話す機会も無かった
ある時、ジムの飲み会がありそこで
熊木さんが通販会社の社長で
金曜、土曜だけ都内で通販のセミナーの講師として呼ばれて来ていると知る
ワイは願ったり叶ったりと
連絡先を交換し
今思えば1円のお金も払わず
あれこれと質問しては回答をもらう大変失礼な奴になった
(後々に恩は返しております
当時は「ちょっとした知恵ぐらい無料」と今思えば恥ずかしい考えでした) 衝撃的な言葉の数々
「Amazonランキング?あれはお金で買ってるのと同じです」
ある時、ワイはAmazonランキングで1番を取りたかった
どうやっても取れないので方法を聞いたら
ランキング上げたかったら
利益率マイナスでやれば取れます
ランキングはお金で買えますが
そこに意味はないですよ??
ワイには衝撃的な言葉やった・・・ 熊木の金語
Amazonのランキングって150カテゴリー以上あるんですよ
どうしてもお金が欲しい人は150カテゴリーの上位50の製品が
どこから仕入れてるか調べて、問い合わせていけば
7500種類のうち生産者が販売しているのは最初から無理ですけど
何個かは取り扱えますよ
ベスト50には入ってるのですから間違いなく売れますよ
そんなん思いつきもしなかったわ それからワイは雑貨のみならず
問い合わせては
熊木さんの「やってみて上手くいかない事は失敗に該当しない」を胸に
トライ&エラーを繰り返しながら少しづつ商品フェイスを増やして言った
利幅は無い でも単純に売れるのが面白かった っで、行き詰まる
忙しい。でも儲けがない
アルバイトさんは長く続かないし
かと言って大金は払えない
新しいフェイスも増やせない
削ると生きていけない
なんとか自転車を漕ぎ続けないと
頓挫してしまう
にっちもさっちも行かない状況に落ちてしまった
FBA手数料や保管料が苦しかった ワイはまた何かを掛け間違ったのかヤバい状況だった
単純に売れるからと労力を無視してやっていたツケが来た
ワイは無い知恵を絞って絞って
カスカスになりながら地域の生活支援センターに相談に言った
辞めない人材で且つ低賃金で雇える人。 ナツミちゃんと初めて会ったのは
ろう学校の先生と親御さんと共に
店にいらして、ワイのやっている作業や
梱包の見学をしに来た時だった
大学の時に手話サークルでかすかに覚えていたぎこちない手話で
はじめまして ワイです よろしくお願いします とやった
緊張してるのはワイも同じ
先生も親御さんもナツミちゃんも緊張していた
ナツミちゃんはろうあ者
ほとんど話せないけど
高性能補聴器と口が読めるので
分からないだろうと文句をつぶやくのはご法度
本人は知らないふりをするけど分かっている
ろう学校を卒業してから縫製機械のオペレーターをしていたが
健常者からの心無い言葉を分からないだろうと呟かれたり
同じろうあ者の人や健常者からも訴えかける事が出来ないだろうと
過度のセクハラもあったらしく退職
しかし親御さんは厳しく「生きる事は働く事」と仕事探しをしている時に
支援センターでワイの所を知り
卒業していても心配だから先生も来られた形である ナツミちゃんはパソコンにも詳しい
色々な書類が必要になるが
言ってしまえば給料の半分が助成されると思えばいい
正確には30%だけど、税金の優遇、その他
職場環境を整える費用も考えると
健常者の半額で雇っている
9時に来て12時からお昼
13時から16時半までやって
17時までお茶やお菓子を食べて
そこから自分1人でバスと電車で帰る そんなにテキパキではない
ナツミちゃんはナツミちゃんの世界観があるのか
割りとのんびり、ゆっくりと作業する
滅多に間違えないのでそれも個性とワイも納得
試用期間3ヶ月を経て
ワイに初めて従業員さんが出来た。 在庫状況を見て
少なければ発注
届いたらAmazon用に梱包し倉庫へ発送
これをスムーズにやらないと
発送してかは反映されるまで5日かかったりする
その間は一切その商品ではお金が入って来ない
大まかな事なら
口をオーバーアクションで言えば
口を読んでくれるのでいいが
事細かな事はLINEで送る
筆談でもいいのだけど書くより打つ方が早い
ものすごい長文に対して
彼女の返信は物凄く短い、世代差だろうか・・・・ これで金銭面と労働力が解決され
一気に安定する
一馬力ではしんどい事も二馬力となると楽チン
また少しづつ品数を増やしたりもした
が、、、
1年ちょっとで
また壁にぶつかる
もう品数を増やす先に行き詰まってしまった
続きはまた明日でもスレが生きてれば
おやすみー なんか面白そうな話だね
今日はお疲れ様 また明日ね おやすみ 頑張ってるね!
甘倉庫のコストも少し詳しく教えてください! 寂れた町や商店街でも長々とやってるはんこ屋さんや文具屋さんの実情をテレビ以外で初めて聞けた!
ところで通販は現代のIT社会だからできると思うんだけど1のご両親時代やそれ以前は店の売上だけで生活してたの? ろうあ者とのお仕事は当然ながら私語が極端に無い
言えば映像無しにAVを垂れ流していても分からない、聞こえないから
なので気を使わないで好きな音楽を聞けるのは良かったし
電話以外は全てこなしてくれるから非常に助かった
この頃は安定していたものの
これ以上品数を増やすのは難しい所まで来ていた
食っては行けるけど、それだけ
何かに蹴躓いたら最後
坂道を転がる怖さしかなかった ほんの少しの怖さを抱えて生活するのはストレスだった
この状況から打破したい
潰れかけの雑貨屋がここまで来たんだから良いのかもしれないが
これでは将来的な貯蓄も新しい事業も出来ない
ここで熊木の金語が炸裂する
・いつまでも子でいてはいけない
今まではAmazonで売れる製品を仕入れて
Amazon倉庫に送って、ワイの代わりにAmazonが代金を回収し
Amazonが発送していたが
熊木さんはその仕組みにいつまでもいてはダメだという
仕入先が親で子がワイ
Amazonはその中間
自分が親で子に売らせる
これをなし得てしまいなさいと
なかなか難しいが
ワイはこれに着手する事になる 単純に親になって子に売らせると言っても
なんのビジョンもない
何か特別な技能があるわけでも無い
今まで商品を右から左にやっていただけだから
それから雑貨や食品、健康食品などを開発するも
売れるような物は開発出来ず
費用ばかりかさんだ
ところがそれば
思ってもない所から試作品が生まれ
形を変えながら現在も売られているアイテムになる 8月の中旬ぐらいだったと思う
大型の台風が有国に直撃
ナツミちゃんは帰れなくなってしまう
バスも電車も動いていない
車を出すのも危険 帰宅困難者となってしまった
ワイは2階に住んでるからいいが
これは困った 取り敢えずナツミちゃんの家に電話し
一晩うちに泊める事になった ん?まてよ?
いやいや、あれ?
言われてみれば妙齢の女性がうちに泊まるのか?
いや、従業員やし
3割の麦ごはんと野菜炒め、豚汁
ザーサイ、サラダを作り
よく考えればはじめて一緒に晩御飯を食べた
外は激しい雨 風もすごい
そんな中、奇妙な夕ご飯が始まった
無言・・・・NHKが流れている
音声と同時に字幕が出ている
そりゃそうだ、相手は話せない
この頃には随分と上達した手話も
片手にはお茶碗、片手にはお箸
何を話してよいのやら
突然ナツミちゃんがお箸を置いて
「お い し い で す」
ありがとうと返して
また続く無言・・・
一層風が強くなった気がした 物凄く居心地の悪い夕ご飯の後片付けをして
2階のお風呂に入ってもらい
ママンとオトンが使っていた部屋に
布団を引いて
ワイは1階のソファーで寝る事にした
ワイの部屋は2階だが
なんとも居心地の悪さを感じた
このまま一夜を明かすのかと思っていたら
店の電話が鳴り
随分と収まってきた来たので
これから迎えに行きますと連絡があった
助かった
この行き詰まる緊張感から開放してもらえた 商売の話かと思いきやそっちに行くのか。
どっちも興味あるからもっとやれ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています