掃除→外出訓練(駅前→電車→ひと駅ダッシュ→オエッ→スーパー)→昼食→自由時間、DTM→夕食→今ここ

・おっさんのプロポーズ
さっき急に思い出したのでまた記憶の奥底に埋もれる前に書いておく。
と言っても何か面白い事が起こった訳でもなく、なんか変わった事をしたわけでも無く、
やらかした訳でも無く、普通に、それなりの喜びやなんかがありつつ行われただけ。
東北の片田舎から一緒に上京してきた七歳年上の彼女(後の嫁、故人)。
一緒に住んで数年、俺が結婚可能な年齢になる誕生日を迎えてすぐ、結婚を申し込んだ。
やり取りとかはあんまりはっきり覚えていない。普通です普通。
料理当番だったその日、いつもよりちょっとだけ贅沢な夕食を作って、いつもよりちょっと高い酒を買って、
そんなこんなしてたら昼〜夕方までバイトしてた彼女が、不二家でケーキ買って帰ってきて、
「ただいま」
「おかえり」
「ケーキ」
「モンブラン?」
「モンブラン!」
「やったあ結婚してくれ」
「あ、うん、手洗ってくる」
本当は「誕生日プレゼントに君が欲しい」とかそんな様な事を言うつもりだったんだけど、
なんか勢いでこんな感じで本当にそのまますぐに籍を入れてしまった。
なんかもうちょっとこう、ロマンチックな感じでやっておくべきだったんだろうか。
その後数年、そのどうにも締まらない結婚の申し込みをネチネチと弄られる事になる。