ようやくアベノミクスが完成した
 巷では、バブル時と比較して日経平均株価の高騰を警戒する声も聞かれますが、1989年当時の熱狂的なバブルを知っている人間からすれば、いまがバブルとは到底思えません。

 マインドも当時とは大きく異なっています。当時は、「どれだけお金を使っても、後で給料も上がるだろうから取り戻せる。だから使ってしまおう」といった感覚がありました。しかし、バブルを知らないいまの若い人は、「将来が不安だからお金を貯める」というマインドになっているケースが多いですよね。

 経済としても人の考え方としても、いまのほうがよっぽど地に足がついています。そのため、私は日本の株式市場については今後もポジティブに捉えています。

 私はいまの相場について、「ようやくアベノミクスが完成した」と感じています。改めて振り返ればアベノミクスは「大胆な金融政策」「機動的な財政出動」「民間投資を喚起する成長戦略」の三本の矢からなるものでした。

 第一の矢である大規模な金融緩和はうまくはまり、株価の押し上げに寄与したものの、第二、第三の矢は残念ながら不発。ただここにきて、円安の効果もありグローバルで活躍する企業の業績が伸び、そういった大企業で構成されている日経平均株価が上昇しました。これはアベノミクスの遺産であり、現政権の施策の成果ではないと思います。

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