陸上自衛隊第1師団に属する「第32普通科連隊(公式)」のX(旧ツイッター)アカウントが「大東亜戦争」という呼称を使ったことに、議論が巻き起こっている。
 第32普通科連隊はさいたま市の大宮駐屯地に駐屯し、主に埼玉県の災害派遣・防衛警備を担任している。この「公式」アカウントは5日、4枚の写真とともに「32連隊の隊員が、大東亜戦争最大の激戦地硫黄島において開催された日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式に旗衛隊として参加しました。慎んで祖国のために尊い命を捧げた日米双方の英霊のご冥福をお祈りします」と投稿した。この中で「大東亜戦争」という呼称に対し、一部から批判が出ている。

Xでは「どこの極右かと思ったらマジもんの自衛隊公式アカウントで戦慄してる…」「バイアスのかかった言葉を公式アカウントが使うべきではない」「自衛隊部隊の公式アカウントが用いるなんて歴史修正主義に加担するわけですか?」「先の大戦を美化して自己正当化か」などの非難が目立つ。
 また、当該投稿が日米合同での慰霊追悼顕彰式を取り上げていることから「『大東亜戦争』という史観なら鬼畜米英だろうに。なんや日米双方の英霊って。わけがわからん」という指摘や「捧げたんじゃないぞ、赤紙1枚で強制連行されて特攻して死ねと命令されたんだ」「コレって村山談話と河野談話を破棄せずに、引き続き継承し続けている自民党政権の意向に自衛隊が反しているのでは?」とする意見も。一方で「ケースバイケースで判断かと…」「アメちゃん嫌いの人達がアメちゃんが押し付けたpacific war使いたがるのまじで草」などの反論もある。https://www.chunichi.co.jp/article/880656