特定のワードが大学の論文で出現しまくっておりChatGPTなどの生成AIが使用されたことを示す危険信号となりつつあることが明らかに

学生の論文でAIが使用されていないかどうかを調査する「論文コンサルタント」によると、「タペストリー」「ビーコン」「充実したカリキュラム」「尊敬する教授陣」「活気に満ちた学術コミュニティ」といった特定のワードが、論文執筆にChatGPTをはじめとする生成AIツールを利用した兆候となりつつあるそうです

2024年の冬および春は、ChatGPTやその他の生成AIツールが爆発的に普及して以来、初めての本格的な入学シーズンとなります。教育分野では生成AIの使用例が急速に増加しており、一部の教育者はゼロトレランスポリシーを用いることで生成AIを回避しようとしていますが、中には生成AIツールを積極的に受け入れようとしているところもあります。

例えば、アリゾナ州立大学はOpenAIと提携し、個別指導や授業にChatGPTの企業向け有料プランであるChatGPT Enterpriseを使用すると発表しました。

しかし、AIをどのように使用できるかについての一貫したルールが存在しておらず、AIが使用されているかどうかを確実に検出できるツールが存在しないため、多くの学生がChatGPTをはじめとする生成AIツールを利用しています。実際、学生を対象とした調査では、回答者の17%が課題や試験にChatGPTを使用したことがあるとしています。

このような状況を受け、学生の提出する論文や課題をチェックし、AIが生成したものか否かを調査することを専門とする「論文コンサルタント」という職業が需要を高めているそうです。アイビー・リーグの卒業生であり、コーネル大学が発行するCornell Business Journalの元編集長で、記事作成時点ではFiverrで論文コンサルタントとして働くマイク氏によると、過去数カ月で少なくとも20を超えるクライアントから送られてきた論文に、「タペストリー」「ビーコン」「充実したカリキュラム」「尊敬する教授陣」「活気に満ちた学術コミュニティ」といった特定のワードが繰り返し出現するそうです。

マイク氏は「論文の中で『タペストリー』という単語を使用するべきではないと思います。『タペストリー』という単語が表示される場合、その論文はChatGPTにより生成されたものである可能性が高いです」と語りました。「タペストリー」という単語自体は人間が自然に記したものである可能性がありますが、複数の論文をチェックする論文コンサルタントの目線から見ると、「タペストリー」という単語が使用されていることは、「明らかにAIを利用した兆候」だそうです。

以下略

https://gigazine.net/news/20240207-chatgpt-school-applications/