異変が起きたのは「5年前」
新聞業界が「斜陽」と言われ始めて20年以上が経つが、この5年でその崩壊が加速している。
全国紙・地方紙すべてをあわせた新聞発行部数のピークは1997年の5376万部で、2017年までの減少率は多いときでも年間3%台だった。
それが2018年、いきなり5・3%のマイナスとなり、そこからは毎年5〜7%ずつ減り続けている。昨年10月時点の部数は3084万部で、
2000万部台への転落が確実となった。元日本経済新聞証券部デスクで、2011年に退職しフリージャーナリストになった磯山友幸氏が言う。

「2018年からの減少数は毎年およそ200万〜270万部で、これは日経や毎日新聞がまるごと一社消えているのと同じです。
『紙の新聞の時代は終わった』ということが、この5年でもはや明らかになっている。早ければあと15年ほどで、紙の新聞はゼロになる計算です」

とりわけ、いちじるしい部数低落を見せているのが朝日新聞だ。2022年の販売数は、じつに前年比9・5%減の428万7575部。
1998年には837万部を超えていたのに、四半世紀で半減している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2a6fc86c3fac00b0f627f63904d973fdfc3701af