中国、独仏など6カ国をビザ免除 日本取り残し「外交カード」に?

 中国外務省は24日、中国入国時のビザを免除する措置について、フランスやドイツなど6カ国を新たに対象に加えると発表した。一方、コロナ禍前に対象だった日本は漏れた。日本側はかねて復活を求めてきたが、差し置かれた形だ。

 新たに対象になるのは独仏とイタリア、オランダ、スペイン、マレーシア。15日間の出張や観光、親族訪問の入国でビザが不要となる。12月1日から1年間の試行としている。

 日本は2003年からビザ免除の対象国だったが、新型コロナの流行拡大で20年春に停止。一方で、同じくコロナ禍前に対象国だったシンガポールとブルネイは今年7月に復活が発表されており、日本だけが取り残されていた。

 日本は経済界を中心に早期の復活を求めているが、中国側は「相互の免除」を条件とし、中国人にも日本入国時のビザ免除を求めている。

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