京都市の門川大作市長、今期限りで引退意向…過去4回選挙で共産系を退ける
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 京都市の門川大作市長(72)(4期目)が、来年2月の任期満了に伴う市長選に立候補せず、
退任する意向を固めたことがわかった。
複数の関係者に伝えた。近く記者会見して表明する見通し。後継は与党を中心に候補の人選を進める。
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門川京都市長

 門川氏は京都市出身で立命館大法学部卒。市教委職員、市教育長などを経て2008年の市長選で初当選した。
3人が争った20年の前回選では、自公、立憲民主、国民民主、社民の各党京都府連の推薦を得て4選を果たした。

 門川氏は、子育て世代の定住に向け、景観保全のための建物高さ規制を緩和する都市計画の見直しや、
観光振興に活用する宿泊税の導入などに取り組んだ。一方、市は深刻な財政難が続き、
21年からは市民サービスの見直しに着手。22年度決算は22年ぶりの黒字となった。

 来年の市長選を巡っては、過去4回、門川氏の対立候補を推薦した共産党が擁立に向けて準備を進めている。
今春の府議選と市議選で勢力を伸ばした日本維新の会は、府議会と市議会で合同会派を組む国民民主党のほか、
地域政党・京都党との連携を視野に候補擁立を検討している。