国際チェス連盟(FIDE、本部スイス)はこのほど、性別を男性から女性に変えたトランスジェンダーの選手が公式の女子競技に参加することを一時的に禁止すると発表した。連盟が個別のケースを調査し、評価を出すまでは参加ができない。チェスは他のスポーツほど激しい身体の動きを伴わないため、連盟の決定は波紋を広げている。

 発表によると、トランスジェンダーの女性選手は公式競技には出られないが、「オープン」部門には参加可能。連盟は調査はなるべく急ぐが「最長2年」かかるという。

 また、女子タイトルを持っている選手が性別を男性に変更した場合、獲得済みの女子タイトルは「廃止」する方針も明らかにした。その後にまた性別を女性に戻せば復活する可能性もあるという。

 一方で、逆に男性から女性に性別を変えた場合は、男性時代のタイトルはそのまま残されるというが、性別によってなぜ扱いが変わるのかという説明は発表文にはみられない。

 連盟はトランスジェンダーの問題が「チェスにとって発展途上の問題」であるとして、将来的な方針変更に含みを持たせている。

 他の競技では、国際水泳連盟が昨年、「わずかでも思春期を男性として経験した」トランスジェンダー女性が女子競技に出場することを禁止。世界陸上連盟や国際自転車連合も同等の規定を決めている。

 英BBCは、多くのスポーツ団体がトランスジェンダーの選手の扱いに取り組んでいるとしつつ、「チェスは(それらのスポーツほどの)身体活動を含まない」と言及。「身体的な優位性はチェスには関係ない」と批判する元女子選手の声などを紹介した。(友田雄大)

https://news.yahoo.co.jp/articles/00bb38f17fd063f54ed4fc26c6f6b51f17a320db

・・・関係あるんじゃないか?