世界は左傾化し過ぎ、多くの主流政治家が支持するリベラルな政治は、エリートだけに奉仕し、労働者階級の価値観を損なっている
―イギリスのパンクバンド、セックス・ピストルズの元リードボーカル、ジョン・ライドンはそう主張する。

多くの人々がパンクの元祖だと考えるこのバンドのフロントマンを務めたライドンは、ヨーロッパの現在の政治状況を痛烈に非難し、
自称進歩主義者たちが採用する「上から目線の」象徴政治に糾弾の矛先を向けた。

ジョニー・ロットンという芸名でも知られるライドンは、ドイツ紙『ディ・ヴェルト』の取材に応じ、リベラルなエリートたちが移民規制を人種差別と同一視していることを批判し、
人種差別主義者と呼ばれることを恐れて人々が声を上げることを恐れていると解説した。

「彼ら(リベラル政治家)が黒人を夕食に招待するのは、その人達が黒人だからであり、またそれがトレンディーだからだ。だがほとんどの場合(内心では黒人を)見下している」
「彼らは大規模な移民を提唱しているが、もはやそこにはいかなるルールも存在しない。ルールは人種差別と同一視されるからだ。
彼らは、すでに非常に貧しい労働者階級が暮らす地域に、新たに難民のための住居を割り当てる。当然の結果としてそれはさらなる貧困と犯罪につながっている」

「これに対して異議を唱えれば、人種差別主義者のレッテルを貼られてしまう。しかし私は人種差別主義者ではないし、これからもそうなることはない。
(リベラル)政治は、共感、愛、尊敬に基づく労働者階級の価値観を破壊している。これらすべての価値観はファッショナブルなエリート主義に押し退けられている」と彼は付け加えた。

(中略)

2016年のアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプに対抗してヒラリー・クリントンを支持した彼は、2020年にはこの共和党の前大統領に忠誠を誓い、ジャーナリストたちにこう語った:
「そう(トランプを支持)しないのはひどく愚かだ。バイデン政権の命脈が尽きようとしている今、彼が唯一の賢明な選択だ。バイデンには国政のかじ取りを担うだけの能力がない」

以下略
https://rmx.news/article/the-world-has-moved-too-far-to-the-left-claims-sex-pistols-frontman-john-lydon/