先日、「子供にバレエを教える講師の女性が、アダルトビデオ出演が職場にばれて担当を外された」ことが話題になりました。
このケースは、「過去の出演が現在の職場にばれた」のではなく、「二つの仕事を同時にしていた」ということのようです。
いわゆる「真面目な仕事」をしながら、「成人向け作品」に出演するのはアリかナシか、SNSで議論になったのです。今回は、ドイツと比べながら、この問題について考えてみます。

「職業選択の自由」という観点から、ドイツでは雇用主が契約書に「副業をしてはいけない」と一般化して盛り込むことはできません。だから、従業員の副業については、一律禁止とするのではなく個別に判断します。

数年前、「ベルリンの警察学校に通う男子学生がポルノに出演していた」という話題がメディアを騒がせました。世間では、「警察官になろうとする者がポルノに出演するのはアリか、ナシか」という観点から議論されていました。

報道によると、この問題について、労働法が専門の弁護士Alexander Bredereck氏は、警察が「首都の警察官になることはセクシー!」というコマーシャル曲を流して学生を募集していたのを引き合いに出し、
「セクシーな動画に出演したという理由で任官を認めないのは、おかしいのではないか」という 見解 を示しました。

「従業員または従業員になろうとしている人物の行動が問題であるか否か」を判断する際、
ドイツでは、「当人」だけでなく「会社」や「組織」が世間に対して「どのようなメッセージを発していたか」も、判断基準の一つになるのです。

結果的に、ポルノ動画に出演していた男子学生は、この弁護士の予想通り、公務員(警察官)になることが 認められた そうです。
当時のベルリン警察本部長Klaus Kandt氏は、「ポルノ出演は犯罪ではないので、解雇には不十分だ」と話しました。

いかそ

https://news.yahoo.co.jp/articles/ce9c17e339e2a7e32811803730a9419482752709