焦る球団幹部

 かつてエンゼルスに所属していた他のア・リーグ球団関係者の1人も「その場しのぎの編成を強行した先行き不透明なエンゼルスにオオタニが果たして将来性を感じるのか。本当に来シーズン以降も強いチームになると思えるのか。甚だ疑問だ」と口にしているほどだ。

 そして同関係者は次のようにも打ち明ける。

 「エンゼルス側は総額7億ドル以上になるともみられているオオタニのビッグディールを用意する段取りを進めているようだが、ビッグマネーだけで心をつかむことはできないことも重々承知している。そのアイデアの1つとしてオオタニ側にあえて1年契約を選択肢の1つとして用意することも検討しているらしい。

 つまり、それはチームが今季ポストシーズン進出を逃し、オオタニに『強いチーム』『将来性のあるチーム』を印象付けられなかった場合を想定して『最低でももう1年だけ残ってエンゼルスがリボーン(再生)できるかどうか見届けてから来オフ、もう1度残留かFAになるか判断して欲しい』と事実上の“FA1年据え置き”まで提案し、情に訴える構えのようだ」

 いうなれば、なりふり構わぬエンゼルスの“大谷残留工作”。ポストシーズン進出に黄ランプが点灯し始めたことでモレノオーナー、ミナシアンGMら球団トップ及び幹部らは焦りの色を濃くしている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/57e6e73c8f4a62ad4dd6075be88cb834e5ac0513?page=4