モスクワ郊外の防衛企業系列工場で爆発、少なくとも56人負傷
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-09/RZ4VC3DWX2PS01

モスクワ郊外の花火工場で爆発があり、少なくとも56人が負傷した。同工場はロシア国営防衛関連企業ロステックの系列企業が管理していた。

モスクワ州のボロビヨフ知事によると、セルギエフ・パッサートにあるザゴルスク光学機械工場の花火生産・倉庫施設で9日、爆発が発生した。

同工場は、軍用および民生用の光学・電子システムの開発と生産を担うロステック傘下部門の一部。ロシアがウクライナ侵攻後に企業データの開示を停止する前の年次報告書によれば、少なくとも2021年まではロシア軍向けを含む光学機器を生産していた。

ボロビヨフ知事は9日、同工場では長らく光学機器の生産を重点的には行っていなかったと、テレビ放送の中でコメントした。

ロシア連邦調査委員会は声明で、爆発がドローン攻撃や犯罪行為によって引き起こされた証拠はなく、工場の安全規則違反の可能性について調べが進められていると説明した。

ロステックは発表文で、爆発はザゴルスク工場に隣接する民間企業保有の倉庫で起き、工場に被害が及んだと主張した。インタファクス通信が現地当局を引用して報じたところでは、負傷者のうち1人は収容先の病院で死亡した。