■氷見事件

2002年、富山県内で悪質な連続強姦事件が発生
被害女性らの証言をもとに作成した似顔絵と顔が似ているというだけで
男性を警察署に任意で引っ張り、断続的に3日間朝から晩まで長時間取り調べ
疲労困憊で思考力も判断力も低下していた男性に対し
「お前の家族も『お前がやったに違いない。どうにでもしてくれ』と言ってるぞ」
などという?を取調官が付き、自白を誤導、絶望した男性は自白して逮捕
ただし逮捕状は男性の自白前に裁判所に請求し取っていた

取調室では「はい」か「いいえ」しか答えられない状況に男性は置かれ
男性を犯人とする出鱈目な捏造調書が作成され
被害者宅の間取り図に薄紙を載せ、それを男性になぞらせ、清書させて
男性が被害者宅の間取り図を知っており、秘密の暴露を行ったとでっち上げ
家宅捜索をして男性宅から犯行に使用された証拠が見つからないと
男性宅から出たものが犯行に使用されたと捏造
矛盾する被害者の証言は全て見間違いだった事に捏造
男性と真犯人の身体的特徴が一致しなくても無視
事件当夜、犯行時刻に男性に通話記録があり、完璧なアリバイがあっても無視
科捜研は氷見署からの依頼がなかった事を理由に男性のDNA鑑定を未実行

起訴され裁判になると、弁護人も男性を犯人と決めつけ勝手に示談を進めたり
失望した男性は気力を失い、実刑判決を受けて服役する

出所後に真犯人が見つかり、大騒動となったが、県警からの処分者はゼロ
処罰された者も全く出ていない

この冤罪事件の怖ろしいところは、事件が起きたのが2000年代に入ってからである事と
この取調官が富山県警捜査一課係長の警部補で、県警のエースだった点にある
冤罪発覚後に処分者が出ていない事から、県警上層部の指示によって起こされた組織的冤罪事件の疑いが持たれている
なお取調官の警部補は男性が無実と知りつつ捏造調書を作成し犯人にでっち上げた可能性が高い点も指摘しておく

ソース
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B7%E8%A6%8B%E4%BA%8B%E4%BB%B6
スクショ
https://i.imgur.com/8T5DsT6.png