東京23区内で3番目に外国籍の住民が多い足立区で、29日、外国にルーツを持つ子どもたちの現状を知り、必要な学習支援などを考えてもらおうという講演会が行われました。

講演会は外国にルーツを持つ子どもたちの実情や支援の現状を知ってもらおうと足立区NPO活動支援センターが開いたものです。
足立区は3万5000人あまりの外国籍の人が住んでいて、23区内で3番目に多く、区内で活動するNPOからは不登校になる子どもの多くがことばの壁や文化の違いが原因であることが報告されました。
そして、就学前の子どもへの日本語教育の重要で、その保護者へのサポートが学校生活を過ごすうえで必要だと訴えていました。
ボランティアでフィリピンの子どもに日本語を教えているという60代の男性は「子どもだけでなく親とも向き合うことや、文化的背景などを広く理解しないと本当に役に立つ支援にはならないのだと気づかされました」と話していました。
また参加した大学4年生の女性は、「学生にしかできない支援があると思うので、サークルの仲間とも話し合って考えたいです」と話していました。


外国にルーツ持つの子ども支援を考える講演会 東京 足立区
01月30日 06時41分
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20230130/1000089139.html