見えてきた正体 ヒグマ「OSO18」捕獲へ“年内最後のチャンス”は

全国有数の酪農地帯、道東を震撼させているヒグマ「OSO18」(オソ)。 標茶町と厚岸町で放牧中の牛を3年間で65頭も襲い「問題個体」とされています。人前に姿を現さず“忍者”とも呼ばれるOSO18。道や自治体、専門家などはことしも捕獲作戦を進めてきましたが、捕獲には至っていません。 11月に開かれた「OSO18捕獲対応推進本部」では、次なる捕獲作戦が示されました。OSO18をどこまで追い詰めているのか。捕獲に向けた勝負どころはどこか。詳しくお伝えします。 (釧路局記者 島中俊輔)

65頭の牛襲う“OSO18”

コードネーム「OSO18」。この名前は、最初の被害現場、標茶町の「オソツベツ」という地名と現場に残された約「18センチ」の足跡の幅から命名されました。

OSO18がこれまで襲った牛の数は65頭、うち半数近い31頭が死にました。最初の被害現場となった2019年7月の標茶町オソツベツの牧場では体重400キロの牛が殺されました。その後も被害は続き、▼2019年は28頭、▼2020年は5頭、▼2021年は24頭、▼2022年は8頭、が襲われました。
現場に残された体毛の鑑定結果や足跡から、いずれもOSO18による被害とみられているのです。

https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-nbd33646c2b6d