【ベイルートAFP時事】在英のシリア人権監視団は30日、ロシアがアサド政権支持のためシリア国内で行っている
攻撃件数が、ロシアによるウクライナ侵攻以降に減少したと明らかにした。監視団は「ウクライナでの
戦争開始後、シリアでのロシアの役割が総じて減退した」と指摘している。

 監視団によると、過去1年のシリアでのロシアの攻撃による犠牲者は241人で、うち28人が民間人。残りの大半は
過激派組織「イスラム国」(IS)戦闘員だった。ロシアが2015年9月30日にシリアへ軍事介入してから
丸7年が経過する中、1年間の死者数としては最少だった。

 ロシアの軍事介入でアサド政権は劣勢を覆し、シリア内戦での圧倒的優位を固めた。過去7年間のロシアの
空爆による死者は2万1000人超。民間人は8697人に達し、うち4分の1は子供という。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022093001038&g=int