駅前の自転車が逆さまに…誰が 三重・菰野町町長「わたしです」 東大法学部出身の町長の主張とは 
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先月、三重県菰野町の近鉄駅前で見つかった逆さまの自転車。逆さまに自転車を並べたのは町長だったことが明らかになりました。なぜ、逆さまにしたのでしょうか?


 逆さまに置かれた自転車。何台もが、タイヤを上にして逆さまに置かれています。

 これは8月16日、三重県菰野町の近鉄・菰野駅前にある駐輪場近くで撮られた写真です。

「こちらが駅前の駐輪場なのですが、逆さまの自転車はあちらの区画に置いてあったということです」(岡本 祥一記者)

 事の始まりは、駅前で自転車を整理していた作業員からの報告でした。

「駅前の自転車が異常、単なるいたずらの領域を超えている」(作業員)

自転車を逆さまにしたのは、なんと町長!? ルールを守らず点字ブロックにはみ出しているから

職員が町長に報告すると意外な事実が判明!

「わたしでございます」(三重県菰野町 柴田孝之町長)

 なんと、自転車を逆さまに置いていたのは柴田孝之町長本人でした。

 ここ数年、菰野駅前では自転車が駐輪場から歩道にあふれて、点字ブロックの上にはみ出るなどの問題が指摘されてきました。

 町長は「ルールを守っていない」として、10mほど離れた放置車両の置き場に1人で移動させ、一部を逆さまにしたと言います。

器物損壊は無い! 合理的に移動して逆さまに置いただけ 三重・菰野町 柴田孝之町長
現在の近鉄 菰野駅 満車の駐輪場

Q.なぜ逆さまに
「そのまま持ち上げるとハンドルが動いて危ないので逆にしてサドルを持つのが合理的で、ただ何十台も運ぶとひっくり返すときにつかれる。というより体を壊しそうだったので、何台か逆さまにしたものをそのまま置いた」(柴田町長)

議会からは器物損壊にあたるのではと指摘されましたが…。

「刑法38条1項があり故意なき行為は罰しないとなっている。わざとじゃないですし、そっと置いてるだけじゃ壊れないですよね。損害も発生していない、そうすると犯罪成立の条件は欠ける」(柴田町長)

 柴田町長は東大法学部出身で、司法試験にも合格している法律の専門家。器物損壊には当たらないと主張します。

「なぜ町長自らが撤去するのか」という疑問に対しては。

「町長がこんなことしないでしょ。職務ではなく運動兼ボランティア」(柴田町長)