大仁田厚、“引き際”への思い明かす「引退という言葉はもう絶対に使わない。皆さんの前からスッと去ります」
元参院議員でプロレスラーの大仁田厚(64)が19日、東京・巣鴨のプロレス専門ショップ・闘道館でのトークライブ「FMWをつくった男たち」に登場した。
今回のトークショーは元「週刊プロレス」記者でフリーライターの小島和宏氏の著書「FMWをつくった男たち」出版を記念して大仁田と小島氏が当時を語り合うもの。
「今回、あえて大仁田厚の取材はしませんでしたが、FMWの本を出したからには大仁田厚の話を聞かなければならない。
昨日、やっと読んだということを聞いて怒っているのか、納得しているのか、この場でどう読んだかを聞きたいと思います」という小島氏の言葉を受けて登場した大仁田。
まずは前夜に東京・日本武道館で行われた古巣・全日本プロレス「50周年記念大会」の第8試合の
創立50周年記念スペシャル6人タッグマッチに渕正信(68)、越中詩郎(64)と組んで出場。
グレート小鹿(80)、谷津嘉章(66)、井上雅央(52)組と対戦した一戦を振り返り、
「これで(観客が)入らなかったら、また、新日本に差をつけられるなって心配したんですけど、上の方まで入っていて、ホッとしました。
試合は凶器も場外乱闘もやめよう。正当派で行こうと決めてました。良かったです。いい試合をするだけがプロレスじゃなくて、
ただそこに存在するというのもプロレスなんです」と話した。
「俺は人工関節なんですけど、今回ばかりは中の靱帯がダメで。筋を痛めてリングを去るのかなと思ったくらい。引退を7回もしてますんで、
終わるも終わらないもないんですけど。引退という言葉はもう絶対に使わない。皆さんの前からスッと去ります」という
ショッキングな言葉からトークショーをスタートさせた大仁田。
「本を読んだけど、違うなというところがたくさんあって。違うなと思うところやムカッとするところもあったよ。〇〇、ウソつくなってさ」と
小島氏の著書に登場する関係者の名前を挙げて疑問点も指摘。
「世の中って、みんなそうだけど、自分を正当化するんだよ。俺もそうだけどさ」と、つぶやく場面もあった。
「当時は名前を売るためにバラエティーに出たり、本当にいろいろやったよ。1年365日のうち4日か5日しか休みがなかったけど
、各地でプロモーションも一生懸命やった。FMWは自分が創った団体だったから、本当に好きだった」、
「当時は涙のカリスマとか言われて有頂天になったこともあったよ。新日本や全日本にも負けてないなって思ったこともあった。人間だもの」
などと率直に振り返りながら、1989年のFMW旗揚げからの苦労、発足から解散までの裏側、秘話を赤裸々に明かした。
最後には大の大仁田ファンを公言しているミュージシャン・ファンキー加藤の名前を挙げて
「ファンキー加藤も電流爆破バットを持っているらしいから、電流爆破マッチやろうよ!」と対決を呼びかける場面もあった。(中村 健吾)
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb468b21e8a241bd99a9e00d88f1e45ac895e718