https://news.yahoo.co.jp/articles/f64931493cd3696845b506e88f626c6d1be51ca1

五穀豊穣や商売繁盛を願い、江戸時代に栄えた大山詣りでは、東京・赤坂と神奈川県の大山を結んだ大山街道を多くの人が往来した。
現在は国道246号として知られるその街道を行き、東京から多摩川を渡ると、かつて二子宿と呼ばれたエリアに出る。
神奈川県川崎市高津区となっているその地に、築29年の古びた3階建てのマンションが建つ。建物の片隅には「やまぎわ大志郎」と大書されたポスターが乱雑に置かれ、安倍晋三元総理が殺害される直前まで、不気味な複数の男女がそのマンションに出入りしていた。
近隣住民も不審がる奇怪な人々。政治家の事務所でうごめく彼らこそ、ほかならぬ統一教会の信者だった――。 「報道を見る限り私が出席したと考えるのが自然だ」  まるで人ごとのような物言い。8月25日の会見で、統一教会関連のイベントに出席したのではないかという記者の質問に、強張った表情を見せたのは、山際大志郎経済再生担当大臣(53)。
本誌(「週刊新潮」)が詳らかにした萩生田光一・自民党政調会長を始め政権与党幹部と統一教会の関係が次々と明らかになる中、いま、教会との関係について最も注視されているのが山際大臣その人である。


再任後には早速、教団との関係が指摘される。13年に山際大臣の資金管理団体が統一教会の友好団体に会費を支出したことや、18年に関連団体のイベントに出席したことを自身が報道陣に認めた後も、
10年、韓国で行われた天宙平和連合(UPF)主催の「国際指導者会議」に、16年にはネパールでの同会議への出席などが立て続けに報じられている。  統一教会問題に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏が言う。
「16年のネパールはUPFが各大陸で大規模な大会を開くにあたり、キックオフとなる大会でした。これに日本代表として招待されたのが山際大臣と山本朋広衆院議員で、二人とも統一教会とはズブズブの関係といわれています」
 教団による選挙支援について山際大臣は、 「当該団体に対して、選挙支援の依頼等々をしたことはありません」  と否定しているのだが、永田町や地元では、
「山際事務所の選挙スタッフや秘書に統一教会の信者がいるといわれています」(鈴木氏)