給食のご飯に黒い付着物 約80人が食べる...配送中に車内にこぼれたものを提供 業者への委託を停止
2022年5月10日(火) 20:08 NBS長野放送

長野・諏訪市の中学校の給食で配送中に車内にこぼれた米飯が提供されていたことが判明し、市が提供した業者への委託を停止していることがわかりました。

諏訪市教育委員会によりますと、4月27日、市内の中学校に提供された給食の米飯に黒い付着物があるなどの異変があり、学校が米の加工を行う諏訪給食協同組合に原因究明を要望しました。
組合は翌日午後になって、米飯は配送中に容器が倒れ、車の床にこぼれたものと報告。3クラス分、手袋をつけて床に面していない部分を容器に戻していたということです。
異変に気付いた1クラスを含め、およそ80人がこぼれた米を食べていますが、これまでに健康被害は確認されていません。

教育委員会は報告後すぐに組合に緊急査察に入り、原因や改善策などを提出するよう指示しました。
組合は市に対し、「衛生に関する意識や速やかに報告することへの意識が低かった」などと話しているということです。

市教育委員会は「不適切な対応をした組合から米飯の提供を受けることはできない」として、5月2日から市内の小中学校10校全て別の業者から調達する一方、今後の業者の選定について協議するとしています。

https://www.nbs-tv.co.jp/news/articles/2022051000000012.php