成田空港 大型連休を前に出国始まる 旅行者は大幅増か
04月28日 17時20分

29日からの大型連休を前に成田空港では海外で過ごす人たちの出国が始まっています。
ことしは新型コロナの感染拡大で中止されていたハワイツアーがおよそ2年ぶりに再開されるなど旅行者は大幅に増える見込みで、連休後半には水際対策となる検疫で混雑が予想されています。

成田空港では大型連休を海外で過ごす人たちの出国が28日から始まり、大きな荷物を持った家族連れなどが航空会社のカウンターで長い列を作っていました。
ことしの大型連休は新型コロナの感染状況が改善し、アメリカやイギリスなど106か国への渡航制限のレベルが引き下げられたことを受けて、旅行会社などがハワイへのツアーをおよそ2年ぶりに再開しています。
成田空港会社によりますと28日から来月8日までの大型連休中に成田空港から出入国する人はおよそ10万人と去年の同じ時期に比べおよそ4倍と大幅に増える見通しです。
連休をハワイで過ごすという栃木県の女性は「ハワイが好きで家族でよく行っていましたが、コロナで延期していました。久しぶりのハワイを満喫したい」と話していました。
タイに出発する30代の男性は「ずっと海外に行けなかったのでそろそろいいかと旅行を決めました。ホテルのプールでのんびり過ごしたいです」と話していました。
一方、水際対策となる空港での検疫は全員を対象にした抗原検査などこれまでの対策が維持されていて帰国が集中する連休後半には混雑が予想されています。

水際対策を担う成田空港の検疫では帰国者が集中する大型連休の後半に混雑が予想されています。
検疫では全ての入国者を対象に出発前の検査で陰性が確認されていることやワクチン接種を済ませていることなどを確認するほか、抗原検査などを行っています。
手続きの円滑化を図るため今月中旬から待機スペースを1.5倍にまで広げていますが、現在でもほぼ満席になる時間があり所要時間は平均で3時間、場合によっては7時間かかっています。
ことしの大型連休は、アメリカなどへの渡航制限が緩和されたことなどを受けて去年に比べて海外で過ごす日本人が大幅に増えていて、検疫にかかる時間はいま以上にかかることが予想されます。

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20220428/1000079437.html