
20、30代の7割が1年以内に日本酒を飲んでいないことが民間調査で明らかになった。海外では日本酒人気が高まる一方で、国内の
若者の日本酒離れの実態があらためて浮き彫りになった。一方で、ギフトやパーティー向け高級酒としての需要は期待できる。
楯の川酒造(山形県酒田市)が昨年12月、全国の20〜60代男女1万人を対象にインターネットで調査した。
20、30代は「1年以上前に飲んだ」が28%、「今まで一度も飲んだことがない」が42%となり、
全体の70%が1年以内に日本酒を飲んでいない結果となった。
また、女性全体では、1年以内に日本酒を飲んでいない人は74%に上った。男性は1人で飲むという回答が女性より多く、
女性は家族や友人と飲むという回答が多い。
同社は、新型コロナウイルス下で複数人で飲酒しにくい状況が続けば、女性の酒離れが進みかねないと懸念する。
一方で、高級酒への期待が浮かび上がった。日本酒を月に1回以上飲む約200人への調査では、「ワインのような高級酒があれば、
贈り物や接待などで利用したい」が65%に上り、「日本酒はパーティーに合わない」は7割が否定した。
同社は、パーティーの場でも活用できるような酒質の設計や、ワインのように熟成やその年ごとに異なる味わいを感じるなど
「これまでの日本酒の楽しみ方を一歩超えた新たな楽しみ方や付加価値の上乗せが必要」とみる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6994c05e1f36dc3740160cc8d529d282c18bd75b