楽天グループが14日発表した2021年12月期連結決算(国際会計基準)は、最終利益が1338億円の赤字(前期は1141億円の赤字)だった。
最終赤字は3期連続で、赤字幅は2000年の上場以来、最大となった。20年4月に本格参入した自社回線による携帯電話事業の
大幅な赤字が響いた。

売上高にあたる売上収益は、前期比15・5%増の1兆6817億円で過去最高だった。主力のインターネット通販「楽天市場」などの
ネットサービス事業と、クレジットカードなどの金融事業が堅調だった。

一方、本業のもうけを示す営業利益は、1947億円の赤字となった。携帯事業で4211億円の損失を計上し、前期の938億円から赤字幅が拡大した。
携帯基地局の整備や、未整備エリアでKDDIに利用料を払って通信網を借りる「ローミング」などの費用がかさんだ。

携帯事業について、三木谷浩史会長兼社長は14日にオンラインで開いた記者会見で、「22年4〜6月期以降、改善を見込む」と述べた。
課題だった自社回線の人口カバー率は今月、現在主流の通信規格「4G」で目標とする96%を達成した。ローミングのエリアは今後、
順次縮小させ、携帯事業の費用軽減につなげる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/eab03a7e357b74a5ff17e29c2a0bc08784e27f7c
楽天の三木谷浩史会長兼社長
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