16日に実施された大学入学共通テストの「数学1・A」の三角比の問題が、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備を巡り、
防衛省の適地調査の誤りを指摘した秋田魁新報社の報道と類似しているとインターネット上などで話題になっている。

 話題になっているのは、キャンプ場から山頂を見上げたときの角度を尋ねる問題で、山の高さの縮尺は2万5千分の1だが、水平方向の縮尺は10万分の1。
図面上の16度の仰角が、実際は4度より大きく5度より小さくなることを考えさせる。

 適地調査報告書では、防衛省が地図データの「高さ」と「距離」の縮尺が異なったまま計算し、レーダーの電波を遮るとされた山の仰角を、実際の約4度よりも過大に約15度と記載した。
秋田魁新報社は報告書に疑問を持ち、三角比の考え方で誤りを発見。さらに測量や専門家の意見を聞き、報道した。

 共同通信の取材に大学入試センターは「秋田魁の報道を参考にして出題したものではない。三角比の考え方を活用できる日常の事象を取り扱った」としている。

 秋田魁新報社によると「記事を参考に作問したのではないかと驚いた」などのメールが届いた。

イージスずさん調査に類似と話題 共通テスト「数学1・A」三角比
https://www.sakigake.jp/news/article/20220118AK0009/
https://cdn-images.sakigake.jp/news-entry/20220118ak0009_01_t.jpg