香港(CNN Business) 中国国家統計局が17日に発表した統計によると、昨年の出生数は1062万人と
5年連続で減少し、建国史上最少の記録を更新した。

出生数は前年の1202万人から11.6%減。20年は19年の1465万人から18%も減少していた。

昨年の出生率も人口1000人当たり7.5と、建国史上最低の割合にとどまった。

総人口は前年比48万人増の14億1260万人。出生率から死亡率を引いた人口の自然増加率は
1000人当たり3.4と、1959〜61年の大飢饉(ききん)以来、最も低い水準だった。専門家らは、
この傾向が今後も続けば中国の人口はまもなく減少に転じると警告している。

国家統計局の寧吉赴ヌ長は17日、国営メディアとのインタビューで、出産適齢期の女性が減っていることや、
若者の晩婚化、子育てをめぐる意識の変化など複数の原因を挙げ、背景要因には
新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)も含まれると述べた。

中国では15年に「一人っ子政策」が廃止され、夫婦1組につき2人まで子どもを持つことが認められた。
しかし出生率は翌年上昇した後、再び下がり続けている。当局は昨年、さらに第3子を容認する方針を示した。

寧氏は、昨年生まれた子どものうち43%が第2子だったと指摘。第3子を認める政策も今後次第に
効果を上げ、当面は総人口が14億人を割ることはないとの見通しを示した。
https://www.cnn.co.jp/world/35182221.html