冬の嵐が北海道を襲い、各地で被害が相次ぎました。交通機関にも大きな影響が出て、札幌の幹線道路も大渋滞となりました。

《同記事・動画版》
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 須藤有基記者:「こちらすすきのでは、雪の重みでしょうか、松が折れて車道の一部をふさいでいます」。

札幌をはじめ道内各地を襲った大雪と暴風雪。人々が寝静まっていた12日午前3時ごろ、札幌のすすきのでは雪の重みで倒れた木が道をふさぎました。

 北区新琴似では商店の軒先のテントが雪の重さで倒壊。けが人はいませんでした。さらに、東区の住宅街では…。

須藤有基記者:「先ほど1人が落雪に巻き込まれ、救助されたということです」。

正午ごろ、雪かきをしていた81歳の女性が一時、屋根から落ちてきた雪に埋まりました。

通報者の女性:「私が雪かきしてて、かすかに声が聞こえるなって。本当に『助けて〜』って」。警察によりますと、女性は全身が雪に埋まりましたが、およそ20分後に救助され、命に別状はないということです」。

 吹き荒れる地吹雪。時折、まったく視界がきかなくなったのは稚内市。

稚内市民:「もうゴーグルつけないと歩けないです。もう歩いていても誰もいない」。

大雪は道東でも。帯広では午前7時までの24時間で、1月の観測史上最多の59cmの雪が降りました。

 影響は、各地の交通機関にも。

奥田勤記者:「電光掲示板を見てみますと、ほとんどの電車が動いていません。改札の前には電車に乗れない人たちが、大勢集まっています」。

JR札幌駅では、快速エアポートや各地に向かう特急列車が運休。混乱が続きました。

神戸からの旅行者:「朝、天気予報を見て早めに動いたんですけど。冬の北海道はこれがあるからと思っていたんですけど、まさか自分らが当たるとは思わなかった」。

奥田記者:「ざっと数えて200人ぐらいの観光客が並んでいます」。

JRがストップした影響で、札幌駅と新千歳空港を結ぶ連絡バスの乗り場には、100mを超える長い列が。

 さらに市内の幹線道路では…。

伊藤栄祐記者:「信号は青なんですが、車はほとんど進まない状況になっています」。

午前10時ごろ。豊平区福住にある羊ケ丘通では、大渋滞が起きていました。

伊藤記者:「通りの横を歩いているんですが、渋滞のせいで車は前に進みません。歩いたほうが速いですね」。

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冬の嵐 北海道各地で被害相次ぐ 倒木・落雪・冠水… 交通網大打撃 札幌の幹線道路も大渋滞
https://www.htb.co.jp/news/archives_14518.html
2022年 1月12日 19:14 北海道HTBニュース