日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は9日、国民民主党との統一会派結成の可能性について、「基本政策が完全に一致しないと『立憲共産党』のような野合とみられかねない」としつつ「政治理念や信条、政策が一致すれば、一つの政党として活動することは否定しない」と述べ、将来的なさらなる連携へ含みを持たせた。市役所で記者団に語った。

「お互いが進めたい政策について、法案提出などで協力してもらいたい」と強調。衆院で予算を伴う法案提出に必要な議席数を維新、国民両党で確保できることを踏まえ「社会保障改革の詳細設計を作りたい」とした。

両党は憲法改正に向けた議論を加速させる方針でも一致。松井氏は「今まで憲法審査会が動かなかった理由として自民党は野党の妨害を挙げてきたが、維新、国民のまともな野党がある」と指摘し、「今度は自民党がまともに審査会を運営すべきだ」と牽制(けんせい)した。

https://www.sankei.com/article/20211109-UL245EMIMBOZHEXAXNHW336SNY/