アイルランドの規制当局データ保護委員会(DPC)は14日、中国への個人データ移転などに関し、
北京字節跳動科技(バイトダンス)が運営する動画投稿アプリTikTok(ティックトック)の
調査を始めたと発表した。欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)に
違反していることが確認されれば、制裁金が科される見通しだ。

GDPRは域外への個人データ移転を厳しく制限しており、ティックトックが適切に
処理していたかどうかが焦点だ。DPCは13歳未満の利用者の年齢確認などに関する調査も進める。

ティックトックを巡っては、トランプ前米大統領が昨年8月、安全保障上の脅威だとして
利用を禁止する大統領令を出した。バイデン米大統領は今年6月に撤回する一方、
情報流出などのリスクを検証するよう命じた。GDPRに違反した場合、全世界の
売上高の最大4%が制裁金として科される。

https://www.sankei.com/article/20210916-QYPH3SX22VJEXAQ5G22SFJBEM4/