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https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20210721-00249013
7月20日にロシアのモスクワで開幕したMAKS2021航空ショーで、ロシアの新型ステルス戦闘機「LTSチェックメイト」が公開されました。単発エンジンの軽量戦闘機で輸出を強く意識しており、そのため名称の「Checkmate」は英語を用いています。LTSはロシア語キリル文字ЛТСのラテン文字転写で、ЛТС : легкий тактический самолет(軽量戦術航空機)という意味になります。
ロシア国営軍需企業ロステック傘下の統一航空機製造会社ОАК(UAC)のスホーイ設計部門が開発を担当、公開されているスペックは大まかなもので、最大速度マッハ2、外部燃料タンク無しで最大航続距離2900km、7400kgの武装搭載能力、超音速巡航能力、優秀な推力重量比、短い離着陸距離とされています。
なおアレクセイ・ブラトフ設計副主任は機体お披露目の場で、LTSチェックメイトがロシア本国で採用された場合はSu-75と命名される可能性を示唆しました。既に量産中の双発エンジンのステルス戦闘機Su-57の数字を引っ繰り返した案です。ただしSu-75という名称はまだ空軍の正式決定ではありません。
LTSチェックメイトの機体の特徴は以下の通りです。
ステルス形状
エンジン単発
V字尾翼(水平尾翼と垂直尾翼を兼ねる)
側面兵器倉(機体前方左右に一つずつ)
中央兵器倉(胴体下)
空気取り入れ口(エアインテイク)は機首下方にありますが開口部が側面まで回り込む珍しい設計です。過去にアメリカ軍の試作戦闘機X-32が若干似たような空気取り入れ口を持っていましたが、LTSチェックメイトの方がX-32よりもシャープな形状で開口部の回り込み量も大きいです。