文在寅(ムン・ジェイン)大統領が東京五輪に出席するため訪日することが8日、分かった。

 政府関係者が同日、「五輪開会式が行われる23日から1泊2日の日程で文大統領が日本を訪問する案を調整中だ」と明らかにした。
両国は訪日の日程までは暫定合意したが、韓日首脳会談の方法に関連してはまだ決めることができていないという。

 文大統領が訪日を事実上確定したことから、昨年9月に就任した日本の菅義偉首相とも初めて対面することになる。
与党関係者は「日本の新型コロナウイルス感染症の状況などを考慮して、正式会談をするか、略式会談をするかをめぐり最終調整していると聞いている」と語った。

 日本の毎日新聞は同日、「日本側は、韓国が日韓関係改善に向けた具体策を示さない限り、短時間の儀礼的な会談にとどめる考えだ」と報じた。
日本側は、強制徴用や慰安婦訴訟問題などについて韓国政府による解決策の提示を求めている。

 青瓦台内ではこのところ、文大統領訪日をめぐって賛否が分かれていた。先月、英国で行われた主要7カ国首脳会議(G7サミット)
を機に推進した韓日首脳会談が失敗に終わって以降、訪日に反対する意見は少なくなかった。
しかし、文政権の任期があと1年を切った状況で、韓日関係改善などのために出席すべきだという意見の方が強かったという。
特に、安倍晋三首相が2018年の平昌冬季五輪に出席した答礼との観点からも、日本に行くべきだという意見が多かったとのことだ。

http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2021070980001