量子アニーリング方式は、
膨大な組合せの中から最適な組合せを見つける
「組合せ最適化問題」を解くことに特化した量子コンピュータ。
1998年に東京工業大学 西森秀稔氏によって提唱された方式だ。

「万能量子コンピュータ」が導く未来とは?

さて、未来に目を向けてみよう。
この「万能量子コンピュータ」の実現によって
将来驚くべき未来が実現されようとしている。

つまり、現在では、複雑でパラメータが多く、
予想が不可能もしくは困難な事象を正確に割り出すのに
役立つのだろうということだ。

例えば、航空業界。
実は、運航管理は、複雑で多くのパラメータで実施されているという。
悪天候時やシステムトラブル時にはさらにパラメータ数は増大してしまうらしい。
そのような混乱時の解決策、回避策を
割り出したりすることができるようになることが予測される。
また、航空機の予備部品を事前に、
国内もしくは世界のどの空港に置くのが最適なのか、
他にも乗客、乗務員、およびメンテナンススケジュールへなどを加味した
最適なリソース配分なども可能になるという。

そのほかには、金融が挙げられるだろう。
投資家のポートフォリオの最適化やデリバティブ取引の適切な価格設定、
そして、金融機関が異常な取引をより正確に特定し、
不正を迅速に発見することができたりする。
他にも上記で紹介したスマートファクトリー、
物流や交通分野ではもっともっと進化を遂げるだろうと予測される。。

筆者が最も関心を持っているのは、
日本が進めるJSTのムーンショット事業目標6に示されたこんな一文だ。

「さまざまな反応の量子状態を厳密に計算し、
物質の状態を正確に予言することが可能」

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https://news.mynavi.jp/article/20210416-1872169/2