立憲民主党の枝野幸男代表が20日に出版した著書「枝野ビジョン 支え合う日本」を読んだ。
帯に「政権構想」と書いてあるので、「立民政権」の「枝野首相」になった場合の理念が書いてあるのだろうと思った。
確かに書いてあった。
新著の感想を書くことが今回の目的ではないので割愛するが、一番気になったのは、共産党の「き」の字もなかったことだ。

全勝した4月の衆参3選挙のように立民と共産は主要選挙で他の野党も含め共闘している。
令和元年の参院選では、旧民進党時代の前回に続き改選1人区全てで候補を一本化した。
秋までに行われる衆院選でも選挙区候補の一本化を目指し調整を始めている。

野党が過半数を獲得して連立政権を発足させれば、中核は当然、立民と共産になる。
理念に主眼を置いたとはいえ、枝野氏が衆院選直前の著書で共産に触れないことは不誠実だ。

両党は国会でも共同歩調をとる。
菅義偉(すが・よしひで)内閣不信任決議案について枝野氏が10日に「提出できない」と記者団に語ると、
共産の小池晃書記局長は同日の記者会見で「100回ぐらい不信任に値する内閣」としつつ「枝野氏の言う通り」と賛同した。
見事な連携だ。

(後略)

https://special.sankei.com/a/politics/article/20210525/0001.html