熊本市北区の城北小4年の堀田亜弥さんが、同市西区河内町の海岸で、巻き貝「アカニシ」の殻全体が朱色になった珍しい変異体を見つけた。
通常、殻の外側は茶褐色で、内側だけ赤みを帯びることがある。日本貝類学会員の松本達也さん(65)=同市=は
「初めて見た。遺伝子の突然変異で色素が欠けて白化した『アルビノ』より希少性がある」とみている。

 アカニシはアッキガイ(悪鬼貝)科で、日本や中国の浅い海でアサリなどを捕食。殻高15センチ前後に成長し、食用としても流通する。

 堀田さんは1日、同町の河内漁港北側の海岸で母親や伯父と約100個を採集し、うち1個が変異体(殻高約6センチ)だった。
色が気になって食べずに、同市の熊本博物館に持ち込み、松本さんの鑑定を受けたという。

 「珍しさが分かってうれしい。岩の間に隠れている貝を一生懸命探してよかった」と堀田さん。変異体は同博物館の標本になる予定だ。

珍しい巻き貝、見つけた!! 城北小の女子児童 殻全体が朱色「アカニシ」変異体
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