共産党の志位和夫委員長は15日、東京都内で講演し、立憲民主党と次期衆院選で協力するには、自身が提唱する「野党連合政権」樹立に合意するのが条件だと強調した。ただ立民中心の政権ができた場合には「閣内と閣外のどちらもあり得る」と述べ、閣外協力に含みを持たせた。連合政権構想に慎重な立民の警戒心を和らげる狙いがあるとみられる。

 次期衆院選への対応をめぐり、4月27日に立民の枝野幸男代表と会談した際、衆院選に向け共通政策や野党政権の在り方、選挙協力を協議するよう提案していた。志位氏は、これまで連携した国政選挙に関し「政党間での直接的な政策協議はしていない。国民から見て魅力があり、現実性がある共通政策を練り上げたい」と語り、共通政策策定に期待感を示した。

https://www.sankei.com/politics/news/210515/plt2105150007-n1.html