肉切り包丁が生む斬新カット パキスタンのちょっと過激な理髪店
2021年5月14日 12:30 AFPBB

パキスタンの理容師アリ・アッバスさんは、ライバルに勝つため、ガスバーナーや肉切り包丁、ガラスの破片など一風変わった道具を使ってカットをしている。

アッバスさんの過激なスタイルは、保守的なパキスタンで人気を集め、東部ラホールにある理髪店にはひっきりなしに客が訪れる。
ガスバーナーで頭頂部を少し燃やすのが定番だ。肉切り包丁とまな板を使ってレイヤーを入れ、厚みのある部分はガラスの破片で薄くすることもある。
アッバスさんはAFPに対し、「もっと多くのお客さんを引き付けるには、人と違うことをやらなくてはと思った」と語った。
最初は人工毛髪を使って練習を重ねたという。「ある男性客に実際に試してみたら、とても気に入ってくれた」。

アッバスさんの人気はうなぎ登りで、テレビ出演したりファッション写真を撮影されたりするようになった。
「お客さんは最初はかなり怖がっていたけれど、反応は非常にいい」とアッバスさん。
ぼさぼさの髪形とエキセントリックなカット手法から、「マッドサイエンティスト」のようにも見える。

カット料金は、はさみを使った通常カットが1000パキスタン・ルピー(約710円)、型破りなカットは2000パキスタン・ルピー(約1400円)となっている。
アッバスさんの店には、女性客も多い。女性客には追加で500パキスタン・ルピー(約360円)をスタイリング料として請求している。

女性客の一人、アルージ・バッティさんは、「ここでもう3回カットしてもらった」と話した。
「私の髪は伸びるのが早いので、肉切り包丁でカットしてもらうのが好き」。

https://www.afpbb.com/articles/-/3346383