「スクールゾーン」で小学生をひいて死亡させた運転手「国民参加裁判を望んでいる」

https://news.yahoo.co.jp/articles/e78126dec1ad19d63888f78fadbe50103fd70b45


韓国インチョン(仁川)市チュング(中区)のスクールゾーンで違法に右折し、小学生をひいて死亡させたとして起訴されたトラック運転手が法廷で「事故を予想できなかった」として国民参加裁判を申請した。

【写真】もっと大きな写真を見る

 去る13日、仁川地裁によると、特定犯罪加重処罰法上スクールゾーン致死容疑で拘束起訴されたトラック運転手A被告(65)は最近、弁護士を通じて、裁判所に国民参加裁判を希望する意思を表明した。

 同事件を担当する仁川地裁は被告が国民参加裁判を申請したことにより、同日午前、初公判を正式の公判期日ではなく公判準備期日として進めた。

 被告側の弁護人は法廷で「被告が被害者を車でひいた事実は認める」としながらも「制限速度を超えたり信号を違反したりしておらず、事故を予知できる可能性がなかったため、運転者の注意義務を果たせなかったという部分は否認する」と述べた。

 続けて「一般国民も日常生活をしながら経験する事故」とし「被告人が当時、事故を予見できたかどうかを陪審員である国民の判断を仰ごうと思う」と国民参加裁判申請の理由を明らかにした。

 しかし、検察は「今回の事件の場合、供述よりも映像が明確な証拠であるため、法廷で映像を再生すれば、被告が事故を予知して、避けられたかどうかを判断するのに十分だ」とし、「あえて多くの市民の意見を聞くことが必要な事案ではない」と対立した。

 裁判部も「国民参加裁判で進めるに値する事件なのか疑問だ」とし「十分に検討して決定する」と述べた。

 先立ってA被告は去る3月18日午後1時50分ごろ、仁川市中区のシンフン(新興)洞のある小学校前のスクールゾーンで、一人で横断歩道を渡っていた小学生(11)を25トンのトラックではねて死亡させた疑いをもたれている。事故直後、小学生は心肺停止の状態でトラックの下で発見され、近くの病院に運ばれたが死亡した。