宗教、国家、法律、企業、貨幣。
現代文明を動かすこれらの概念も、
7万年前の神話と同じくすべて
実体としては存在しない虚構の創作物だが、
みなが信じることで複雑で
高度な社会を営むことができる。

人類史の決定的転換点を、
約7万年前に人類の脳内で発生した「認知革命」に求める。
この革命の結果、人類は神話など虚構の事物を想像し、
仲間に語ることができるようになった。
人類は共通の神話を信じることで
初めて大勢の赤の他人と柔軟に協力することが可能になり、
単なる動物の群れを超えた巨大な集団を
組織できるようになったとハラリ氏は説く。

産経新聞
https://www.sankei.com/smp/life/news/161017/lif1610170007-s1.html