中国、オーストラリアとの戦略経済対話「無期限停止」

【北京=川手伊織】中国国家発展改革委員会は6日、オーストラリアとの戦略経済対話の枠組みに基づく一切の活動を無期限停止すると発表した。同国のモリソン政権が安全保障上の観点から、中国企業が豪州の地方政府と結んだ商業港の賃貸契約の見直しを検討していることへの報復とみられる。

中国発改委は無期限停止の原因として「一部の豪州政府関係者が冷戦思想とイデオロギーに対する偏見から、両国の正常な交流や協調を妨害、破壊している」と批判した。両国の戦略経済対話は2014年に初開催した。

両国の関係悪化は20年4月、豪州が新型コロナウイルスの発生源を巡る独立調査を求めたことで深刻になった。中国は豪州産の大麦やワインに高い輸入関税をかけるなど相次ぐ報復を打ち出した。

米国のバイデン政権発足後も、豪州は米国と足並みをそろえて中国をけん制する。モリソン首相が4月下旬、米海兵隊が巡回駐留する軍事施設の増強を発表したほか、ダットン国防相も台湾を巡る衝突の可能性に言及した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM062F60W1A500C2000000/


一方、ニュージーランドは、一命を取り留めた

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https://www.afpbb.com/articles/-/3345303