「堀江さんは、どうして未来のことがわかるのですか?」
と、たびたび聞かれる。

どうして未来のことがわかるのかと聞かれても、
正直、困ってしまう。いや、誰でもわかるでしょ!? という気持ちだ。
みんな、微妙に勘違いしている。
僕が述べている未来はすべて「相対的未来」だ。
「絶対的未来」とは、かなり違う。

「相対的未来」とは、既存の情報をもとに仮説を立てて予測することが可能な未来だ。
だから、手持ちの情報の質と思考のレベルが高ければ予測の精度は上がる。
一方の「絶対的未来」とは、思考のベースとなる情報が確定しない未来だ。
これを予測しようとすれば「当てずっぽう」の域を出ることはできない。

例えばこういうことだ。「明日のドルと円のレートは?」と聞かれても、
仮説を立てる根拠がはっきりと固定できない。
だから、「それは絶対的未来なので、わかりません」としか答えられない。
同様に、仮想通貨は今後また盛り返しますか?
などと聞かれても「盛り返すかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
としか言えないのである。どんなに詳しい専門家でも、だ。

絶対的未来には、正解を出すための方程式はない。
例え正解が出たとしても、
理論上の正解の数は無限にあるので、計算する意味がないのだ。

絶対的未来なんて誰にもわからない。
だから、考えなくていい。
その点、相対的未来は、思考のベースとなる情報があれば予測できる。

「コンビニはどのような形態になりますか?」と聞かれれば、
キャッシュレスと無人化が進み、総菜や冷凍食品のレベルが上がって、
格安居酒屋のシェアを奪い出すはずと、答えられる。
世にあるテクノロジーの情報を正しく得ていれば、
そのような相対的未来は普通に考えられるだろう。

みんな、絶対的未来ばかりを知りたがる。
相対的未来を察知する学びの努力をしないから、
情報を持っている人に見当違いの質問をしたり、
怪しい占い師の未来予測に騙されたりする。
人に聞く前に自分で調べたらわかるだろ、という話だ。

スマホで質のいい情報を集め、ひたすら考えれば、
相対的未来は誰にでも予測することが可能だ。
仮想通貨にまつわる怪しい絶対的未来の情報などにも、
決して惑わされることがない。
ひたすら相対的未来を見つめて、行動していこう。

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