韓米は文在寅大統領とバイデン米大統領の初の首脳会談を5月下旬に開催すると発表したが、まだ具体的な日程や議題を発表していない
ワシントンでは韓国が要求するワクチン確保に米国が難色を示していることから会談が延期されるとの見方も出ている。青瓦台は会談延期説に対して「初耳だ」としている
文大統領は19日青瓦台首席秘書官・補佐官会議で「5月に韓米首脳会談が予定されている」「経済協力と新型コロナ対応ワクチン協力など両国間の懸案で緊密な共助をする」と述べた
従来の核問題のほかワクチンも会談の議題にするということだ
外交部の鄭義溶長官もこのほど、韓米間の「ワクチンスワップ」を米国側と真真摯に協議しているところだと語った
しかし、バイデン大統領が「ワクチンを他国に渡す余力はない」と言ったことから、政府の苦悩は深まっている。韓国がワクチンを確保するには、米国の要求に応える必要がある状況だ
一部では、韓国が望むワクチンと米国が望む半導体投資を対等交換しようという意見も出ている
米国は世界の半導体難の中で、この問題について経済問題を越えて安全保障問題として扱っている
だが、この場合、韓米首脳会談にサムスン電子などの韓国大手企業CEOらを多数同行させなければならないが、新型コロナのため、ままならない状況だという。
与党関係者は「(業務上背任などの裁判中の)李在鎔サムスン電子副会長の赦免論まで出ている状況だが、米国は韓国政府の随行者も最小人数にするよう要求しており、CEOまで連れて行けない」と言った。
反中戦線的な性格を持つ「クアッド」への参加などを米国が要求した場合も、韓国政府としては非常に困惑することになる。
文大統領は21日に公開された米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、「北朝鮮問題や気候変動を含む数々の世界的な懸案について、米国は中国と協力すべきだ」と述べた。
また、20日には中国・海南で開催されたボアオ・アジア・フォーラムに映像メッセージを寄せ、中国を排除する米国の「自国優先主義」を遠回しに批判した。
台湾問題まで共同声明に盛り込み、米国と足並みをそろえた日本とは対照的だ
外交関係者の間では「文大統領は米国と何とか足並みをそろえてワクチンを導入しなければならないのに課題は山積みだ」といった声も聞かれる

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