>>307

あくる朝、ボーイさんの案内でジョクジャの町を見物しました。

「お父さん、このへんはちっとも戰爭のあったやうすなどありませんのね。」
姉さんや僕がふしぎに思ってききますと、

「5年前にきた時とほとんどかはってゐないが、日の丸の旗がひらめいてゐるのと、
オランダ人がしょげてゐるのと、原住民がほがらかにいそいそと立働いてゐるのとは、
以前とすっかり變ったね。