>>415
アメリカはメルヴィルの時代から好きに鯨を獲りまくった。
彼の「白鯨」にあるように皮下脂肪から取れる鯨油が目的で「オレンジのように鯨を剥き」あとは海に捨てていた。
戦後も鯨油は車や飛行機の最高の潤滑油として珍重されたが、対日赤字が問題になってきたころ、
鯨油に代わる合成油が誕生した。

アメリカの捕鯨は終わった。イギリスフランスも状況は同じだが、日本だけは違った。
鯨は日本人の文化であり、資源だった。

70年代末、国際捕鯨委に出た日本は吃驚する。
加盟15ヶ国の会議に、新たに24ヶ国もが入ってきた。
いずれも鯨とは無縁のケニアやセネガルなどイギリスフランスの元植民地とアメリカの裏庭に住むドミニカ、
そしてゲスラー・スイスもいた。
おまけにそれらの国の代表には、シドニー・ホルトなどイギリスアメリカの知られた自然保護運動家が座っていた。