>>894
そもそも日ソが条約を結んだ国益上の理由とその効力の問題は別だ
その判決部分に引用されたオットーの論評は日本に対ソ参戦を期待した時期のもので条約無効の根拠には達しない
また日本が当初提案した不可侵条約ではなく中立条約となったのもソ連の意向を飲んだからだ
条約遵守の問題も43年3月の大本営陸海軍部の結論にあるとおり「対ソ静謐保持は日独伊三国戦争指導上からも有利」
とした状況も生じたわけで、日本にとって中立条約維持は死活問題となっている

松岡退任後に後任の豊田から言明されたように、また中立条約一周年に東郷とマリクの間で交わされたとおり、
条約遵守は相互主義に基づいて日ソ両国から表明されていて双方に違反はあれど依然として条約は有効だった