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大阪府が医療非常事態宣言 コロナ感染急拡大で重症病床ひっ迫

大阪府内で新型コロナウイルスの感染が急拡大し、重症患者用の病床のひっ迫
度合いが高まっていることを受けて、大阪府は、このままの状況が続けば医療
崩壊につながるおそれがあるとして、府として医療非常事態宣言を出しました。
【略】

一方で、すぐに使える重症患者用のベッド数が最大で使える数の224床まで
すぐに戻らない現状に、大阪府は危機感を強めています。

2月に緊急事態宣言が解除されたことを受け、大阪府は医療機関に対し、重症
病床の数を、府内全体の確保計画で「150床」と定める「フェーズ3」の状
態まで減らす検討をするよう連絡していました。

その結果、医療機関で病床を減らす動きが起き、すぐに使える重症病床は減少
していきました。

ところが、3月下旬になって新型コロナの感染が急拡大し、大阪府は3月31
日、再度、重症病床を最大限、確保するよう各医療機関に要請を出しました。

しかし、いったん減らした重症病床をすぐに戻すことは難しく、6日の時点で、
すぐに使える重症病床は173床にとどまっています。

こうした現状に対して、7日開かれた大阪府の対策本部会議で、府の担当者は、
「現在、第2波、第3波を大きく上回る速度で感染が拡大している。急激に経
験したことのないスピードで空きベッドがうまっていて、確保している病床を
上回る勢いだ」と述べ、危機感をあらわにしました。
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